平飾りとは?シンプルな一段飾りの雛人形

平飾りとは、段を設けずに一段でシンプルに飾るタイプの雛人形のことです。七段飾りや三段飾りといった「段飾り」に対する名称で、現代の家庭でも取り入れやすい飾り方として人気があります。
中でも多いのが、男雛と女雛の二体を並べる親王飾り。天皇・皇后を模した内裏雛(だいりびな)を中心に飾るため、コンパクトでありながらも格式の高い雰囲気を演出できます。
平飾りは一段で飾るため省スペースで、マンションなど限られた住空間にも最適。飾り付けや片付けも手軽にできるため、初めて雛人形を迎える家庭にも選ばれています。
平飾りが選ばれる5つの理由
【理由1】コンパクトで場所を選ばない

平飾りの雛人形は、マンションやアパートでも気軽に飾れるコンパクトサイズが魅力です。横幅30cm〜70cm程度の商品が主流で、リビングの棚やチェストの上など、ちょっとしたスペースにも無理なく置けます。
また、和室がない家庭でも洋室のインテリアになじみやすいデザインが多いため、現代の住まいにも取り入れやすいのが特徴。圧迫感も少なく、季節の飾りとして自然に置ける点も人気の理由です。
【理由2】準備と片付けが簡単

平飾りは、お人形が2体だけのシンプルな構成が多いため、飾り付けにかかる時間はわずか10〜15分ほど。付属品も最小限に抑えられており、忙しいママ・パパでも手軽に準備できるのが大きな魅力です。
また、片付けも簡単で、使用する収納スペースも少なくて済むため、省スペースで扱いやすい雛人形を探している家庭に最適です。
【理由3】少ない人形だからこそ高品質にこだわれる

平飾りはお人形の数が少ない分、同じ予算でも一体一体の質を高めやすいのが魅力です。お顔の表情や衣装の素材、細部の仕上げまで丁寧に作られた高品質な雛人形を選ぶことができます。
シンプルな構成だからこそ、お人形そのものの美しさや存在感が際立ち、より華やかな雰囲気を楽しめるのも平飾りならではです。
【理由4】屏風や飾り台のデザインをより楽しめる

平飾りは段飾りと違い、お人形以外の飾り台や屏風のデザインが際立つのが特徴です。木目調、和紙を使ったナチュラルなものまで種類も豊富で、お部屋のインテリアや好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
シンプルな構成だからこそ、飾り台や屏風の雰囲気によっておしゃれさや季節感を演出できるのも、平飾りならではの魅力です。
【理由5】段飾りより手頃で予算に優しい
平飾りは、お人形やお道具の数が少ない分、段飾りよりも価格が控えめ。限られた予算でも、質の良い雛人形を無理なく選ぶことができます。
シンプルでコンパクトながら、高品質なお人形を手に入れやすい点も、平飾りが人気の理由です。
ふらここでは「親王飾」として平飾りを展開しています。
豊富なデザインの中から、ぜひご自宅にぴったりなひとつを見つけてみてください。
他にはどんな雛人形の種類がある?
段飾り

段飾りとは、複数の段を設けて雛人形や道具を順に並べる伝統的な飾り方です。
一般的に七段や三段で構成され、豪華で格式のある雰囲気を演出します。
収納飾り

飾り台自体が収納箱になるタイプもあります。お人形や付属品をそのまま台の中にしまえるため、省スペースで管理が可能。
片付けの際に別の箱を探す手間もなく、収納場所をコンパクトにまとめられるのが便利なポイントです。
ケース飾り

ガラスやアクリルケースに入った平飾りは、ホコリが付かず日常的なお手入れがほとんど不要です。
また、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心して飾れるため、安全性と清潔さを重視する家庭に最適なスタイルです。
平飾りの選び方|失敗しない3つのポイント
【ポイント1】飾る場所のサイズを測る

平飾りを選ぶ際は、飾る場所の横幅・奥行・高さを事前に測っておくことが大切です。
雛人形のサイズに加えて、周囲に10cm程度の余裕を見ておくと安心。実際に飾る場所をイメージしながら商品を選ぶことで、サイズ選びの失敗を防げます。
【ポイント2】お人形のお顔とお衣装

平飾りを選ぶ際は、ふっくらとした赤ちゃん顔か、凛とした古典的な顔立ちかを確認しましょう。
また、衣装の色合い(ピンク系・赤系・紫系など)や柄もチェック。長く飾りたいと思える、自分や家族のお気に入りのお人形を選ぶことが大切です。
【ポイント3】インテリアに合わせて飾り台や屏風を選ぶ

平飾りを選ぶ際は、お部屋のインテリアに合わせて色や素材を選ぶことがポイントです。
木目調はナチュラルインテリア、白はモダン、黒塗りは和モダンにぴったり。また、屏風のデザイン(金・桜・月など)もお部屋の雰囲気や印象を大きく左右するため、慎重に選びましょう。
立雛(たちびな)も平飾りの一種|スタイリッシュな選択肢

立雛は、男雛と女雛が立った姿の雛人形で、雛人形の原型とも言われる最も古典的なスタイルです。
座り雛とは異なる縦のラインで、スタイリッシュな印象を与えます。高さがあるため存在感があり、コンパクトなスペースでも華やかに映えるのが特徴です。
立雛の魅力

飾り付けが簡単で場所を取らない点が魅力のコンパクトな立雛は、近年ますます人気が高まっています。
とくに、現代の住まいに馴染むシンプルでモダンなデザインのタイプは、洋室インテリアとの相性も抜群です。
ミニマルな空間づくりを好む若い世代を中心に支持が広がっており、「機能性」「デザイン性」「省スペース」を重視した雛人形として注目度が上昇しています。現代のお部屋にも自然に溶け込み、季節のしつらえを上質に見せてくれる人気のスタイルです。
ふらここの立雛は、A4サイズに収まるほどのコンパクトなもの、またガラスケースタイプのものが豊富。
ちょっとした棚の上や玄関等に置くことができるサイズ感が人気です。
平飾りをもっと華やかに|飾り方のアレンジ
つるし飾りを添える

雛人形の横につるし飾りを添えると、縦のラインが生まれて全体のバランスが引き締まり、華やかさが一段とアップします。
色とりどりのモチーフが揺れるつるし飾りは、見た目にも可愛らしく、ひな祭りのお祝いムードをより一層高めてくれる人気アイテムです。
つるし飾りを取り入れることで、コンパクトな雛飾りでも存在感が増し、写真映えするインテリアとしても楽しめます。最近では、リビングや洋室にも馴染むデザイン性の高いつるし飾りが増えており、若い世代のご家庭からも注目されています。
季節の花を添える

雛人形のそばに桃の花や桜を一輪挿しで飾ると、空間に春らしい華やかさが加わり、ひな祭りらしい季節感を手軽に演出できます。
生花のやわらかな色合いは雛飾りとの相性も抜群で、写真映えするコーディネートとしても人気です。
また、ドライフラワーなら水替えなどの手入れが不要で、忙しいご家庭でも気軽に取り入れやすいのが魅力。長い期間飾って楽しめるため、ひな祭りシーズンを通してインテリアを彩ってくれます。近年は雛人形と組み合わせて飾る方も増え、季節感をプラスするアイテムとして注目されています。
敷物でイメージチェンジ

赤色の毛氈を敷くと、よりひな祭りの華やかな雰囲気にイメージチェンジ。白やベージュといったナチュラルな敷物なら、優しい雰囲気を演出できます。
雛人形を飾る特別なスペースを演出するのに敷物はぴったりです。
関連:「より華やかに♪雛まつりを彩るおすすめの「飾り」をご紹介!」
まとめ|平飾りでシンプルにひな祭りを楽しもう

平飾りは、現代の住環境にぴったりのコンパクトな雛人形として人気が高まっています。
飾る場所を選ばず、準備や片付けも簡単なため、マンションや省スペースのお部屋でも気軽に楽しめるのが魅力です。
また、お人形の質にしっかりこだわれるうえ、価格も比較的抑えやすい点も支持される理由のひとつ。飾り台や屏風のデザインが目立ちやすく、モダン・和モダン・北欧風など、インテリアに合わせたコーディネートが楽しめます。
現代の雛人形は、収納飾り・ケース飾りなどの実用的なタイプも選べ、ライフスタイルに合わせて最適な雛飾りを選びやすいのもポイント。
最近では、すらりとした姿が魅力の立雛というスタイリッシュなスタイルも注目を集めています。
ふらここの平飾り(親王飾)なら、赤ちゃん顔の可愛いお顔やおしゃれなデザインで、毎年飾るのが楽しみに。
ぜひ、ご家庭にぴったりな雛人形をふらここで見つけてください。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。



